つまり、毎月・・・
1000(入会者)−500(退会者)−100(成婚者)=400人
づつ会員さんが増えて行くわけですから、10ヶ月経過した2005年10月31日には14000人の会員さんが登録されていることになります。
ところで、この結婚相談所に
- 2004年10月に入会された男性
- 2004年11月に入会された女性
がいらっしゃったとします。
お二人は、入会後何人かの紹介を受けて、
- 2005年7月7日に巡り逢い、
- 2005年10月14日に結婚退会の届け出をこの結婚相談所に報告
したとします。
さて、この結婚相談所では、
毎月1日
に在籍している「月次会員数ベースの結婚率」を計算しているとすると、2005年10月1日の時点では、このお二人が結婚することを把握出来ておりませんから、2005年11月の「月次会員数ベースの結婚率」を計算する時に反映され、分母となる会員数は2005年11月1日の1万4千人になります。
ここで、よくお考えになってみて下さい。
このお二人が、もしも・・・
- 2004年11月22日に巡り逢い
- 2004年12月24日に結婚退会
していたら、この結婚相談所の成婚率の計算に「お二人が結婚した」ことが反映されるのは2005年1月1日の1万人になります。
分母の数(会員数)は、1月は1万人、10月は1万4千人ですから、この結婚相談所の月次会員数ベースの結婚率が大きく違ってくる事がお分かりになると思います。
つまり、この結婚相談所では、
- 2005年1月1日現在の結婚(成婚)率は、500/10000×100=5%
- 2005年11月1日現在の結婚(成婚)率は、500/14000×100=3.57%
になってしまうのです。
でも、お出会いドットコム(お出逢い本舗)がお伝えしたいのはこの大きくも僅かな差ではありません。
重要な事は、あくまでも毎月1日(他の日でも構いません)に在籍している会員数をベースにして結婚(成婚)率を算出している事です。
上表の月初会員数だけを見れば、
で、差し引き4千人の増加ですが、この結婚相談所には1月から10月の間に4千人しか会員さんが増えなかったわけではありません。
2005年1月1日と11月1日現在の会員数を単純に比較すれば、見かけ上4千人の増加ですが、実際には、
- 1月1日から10月31日の間に、毎月1000人の会員さんが入会していること
- 1月1日から10月31日の間に、結婚以外の理由で、毎月500人の会員さんが退会されていること
が全く考慮されていないのです。
例えば、この結婚相談所に2005年2月5日に入会した方がいたとします。その方は、毎月10人づつご紹介を受けたのに1人とも会うことが出来ず、2005年8月8日に退会したとします。
でも、この方が在籍していなかった2005年1月や10月の月次会員数ベースの結婚率を算出する時の分母(=会員数)にはカウントされていません。
結論として、一般の方が思い描かれる「成婚率=入会した場合の結婚出来る確率」と今日の多くのお見合いサイトや結婚相談所が掲げる「会員数ベースの月次結婚(成婚)率」はほど遠くかけ離れた数字なのです。
これはあくまでも月次会員数ベースで結婚(成婚)率を算出しているお見合いサイトや結婚相談所のことであって、このような分子と分母の数の意味(定義)を掲載した上で結婚(成婚)率を掲載しているサイトはまだ良心的なのです。
現実は、結婚(成婚)率の定義や計算方法以前の問題として、交際率のトリックと同様に、2003年7月7日現在でお出会いドットコム(お出逢い本舗)のスタッフが調べた限りでは、
- 結婚(成婚)率をホームページ上で大々的に掲げている日本のお見合いサイトや結婚相談所で、
- 結婚(成婚)率の算出方法(分子と分母の定義)を併記しているお見合いサイトや結婚相談所
は1カ所も無いのです。
つまり、何の根拠も定義も分からないまま、数字だけを掲げているお見合いサイトや結婚相談所の成婚率を比較すること自体に全く意味がなく、
サッカーの試合で1点取った選手よりも卓球の試合で2点取った選手の方が点数が多いから高評価する
というフィールド違いを全く無視した本末転倒で愚かな比較と評価に過ぎないのです。
|